東漸寺のトップページに富士山でアマチュア無線をしている写真があります。
アマチュア無線は無線機のある場所から電波を発射し、不特定多数の方と会話(無線用語でラグチュウ)をして楽しみます。海外の無線局と繋がると嬉しかったりします。
その昔はとっても楽しい趣味であったのですが、今ではインターネットを代表とするネットワークが構築され、パソコンや携帯電話、スマートフォンなどでその代わりができます。このブログを見ていらっしゃる方々はすでにお使いなわけですよね。
多くの方がSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用し、思いを語ったり、助言したり、反対意見を述べたり、様々な使い方をしてることと思います。
家の中にいても会議ができたり、お買い物ができたりとても便利だと思います。
便利な反面恐ろしい部分もあります。
多くの場合どこの誰かわからない人と会話しているわけです。年齢も仕事も男性なのか女性なのか、どこに住んでいるのかもわかりません。
知人であればその方の過去も現在の状況もご存じですから、意見もより適切なものになるでしょうが、そうでない場合、思ってもみなかった意見が出てくることもあるでしょう。それが火種となって収拾のつかない状況になってしまう。大炎上ですよね。
わたしはその昔、師匠から言葉には「魂」が宿っていると教わりました。言霊と呼んでいます。
音には「音魂」があり、すべての物に魂が宿っているんだよと。
話しかける言葉や綴る文章で、優しくも、きつくも、うれしくも、悲しくもなります。
できることであれば、言葉を使うときに「魂がやっどっているんだな」と感じて使っていきたいものです。
出した言葉はいずれ自分に帰りますから。